親子で夢中になれる絵本「バムとケロ」シリーズ
島田ゆか氏が描く「バムとケロ」シリーズは、1994年の誕生以来、多くの家庭で親しまれてきた絵本です。しっかり者の犬・バムと、無邪気でいたずら好きなカエル・ケロ。2人が一緒に暮らす日常を描いたこの物語は、子供はもちろん、一緒に読む大人をも惹きつける魅力を持っています。 一方で、これから本シリーズを手に取る際には、何歳くらいから楽しめるのか、全5作ある中でどの作品から読めばいいのかと迷われることもあるかもしれません。 本記事では、「バムとケロ」シリーズが長く愛される理由や対象年齢、全5作品のあらすじ、おすすめの読む順番について解説します。親子で過ごす絵本の時間が、より豊かなものになるためのヒントとしてご紹介します。
「バムとケロ」シリーズはなぜ人気?長く愛される3つの理由
何度読んでも発見がある「細やかな描き込みと隠れキャラクター」
「バムとケロ」シリーズの大きな特徴は、背景や小物が隅々まで緻密に描き込まれている点です。本棚に並ぶ本の背表紙や、壁に掛けられた絵画など、細部を眺めているだけでも時間が経つのを忘れてしまいます。 さらに、メインのストーリーとは別のところで、ヤメピやかいちゃんといった小さなキャラクターたちが独自の物語を展開しているのも見逃せません。読むたびに「あ、ここにもいたね」「こんなところで遊んでいるよ」と、親子の自然な会話が生まれるきっかけを作ってくれます。
美味しそうなおやつと2人が織りなす穏やかな日常
絵本の中に登場する、山盛りのドーナツやこんがり焼けたパンケーキなどのおやつも、読者の心を惹きつける要素です。美味しそうな食べ物を囲みながら、バムとケロが過ごす穏やかな時間は、読む人に安心感をもたらします。 いたずらをして部屋を散らかしてしまうケロと、それを優しく見守り、お世話をするバム。そんな2人の関係性に触れると、休日に子供と一緒におやつを作ってみたくなるような、絵本から実生活へと繋がる楽しみも広がります。
大人も惹きつけられるおしゃれで洗練された世界観
子供向けの絵本でありながら、親世代にもファンが多い理由の一つが、その洗練されたデザイン性です。 バムとケロが暮らす家には、アンティーク調の家具や可愛らしい雑貨がセンス良く並んでいます。鮮やかながらも落ち着いた色使いで描かれたイラストは、インテリアに馴染むアートブックのような趣があり、大人が開いても視覚的に満たされる一冊です。
「バムとケロ」シリーズは何歳から?対象年齢と楽しみ方
「バムとケロ」シリーズの対象年齢は、主に3歳から6歳頃とされています。この時期は、少しずつストーリーの展開を理解し始める年齢に重なります。 3歳頃は、美味しそうな食べ物や個性豊かなキャラクターの姿を視覚的に楽しむことができます。そして4歳、5歳と成長するにつれて、絵の隅々に隠されたユーモアや、前作との繋がりに自分自身で気がつけるようになります。年齢とともに楽しみ方が変化し、長く本棚に置いておきたくなる絵本です。
「バムとケロ」シリーズ全5作品のあらすじとおすすめの読む順番
読む順番に決まりはある?
「バムとケロ」シリーズは、1冊ごとに物語が完結しているため、基本的にはどの作品から読んでも楽しむことができます。 もし迷う場合は、刊行順(にちようび→そらのたび→さむいあさ→おかいもの→もりのこや)に読むのがおすすめです。順番通りに読むことで、前の絵本で買ったアイテムが次の物語の部屋に置かれていたり、過去に出会ったキャラクターが再登場したりと、作品をまたいだ繋がりを発見する楽しさが増します。
『バムとケロのにちようび』

シリーズ第1作目となる本書は、雨の日曜日が舞台です。外で遊べず退屈な2人が、家の中で楽しく過ごすためにおやつ作りに取り組みます。山盛りのドーナツを作り、散らかった部屋を綺麗に片付けて、のんびりと本を読む。そんな何気なくも満ち足りた休日の一日が描かれています。
『バムとケロのそらのたび』

おじいちゃんから届いた小包に入っていたのは、組み立て式の飛行機のパーツでした。バムとケロは自作の飛行機に乗り込み、おじいちゃんの家で開かれる誕生日パーティーへと向かいます。玉ねぎ山やリンゴ山など、ユニークな景色が広がる空の冒険が見どころの作品です。
『バムとケロのさむいあさ』

とても寒い火曜日の朝、バムとケロが裏の池に行くと、あひるの「かいちゃん」が池と一緒に凍りついていました。かいちゃんを助け出し、家に連れて帰って温めてあげたことから、3人の賑やかで温かい一日が始まります。新しい仲間の登場で、物語がさらに深みを増します。
『バムとケロのおかいもの』

月に一度の市場へ出かける水曜日。バムとケロは、お小遣いを握りしめて色々な買い物を楽しみます。不思議なものが売っているお店や、美味しい食べ物の屋台が立ち並ぶ市場の様子は、ページをめくるだけで心躍る情景が広がります。
『バムとケロのもりのこや』

木曜日の朝、森に木苺を摘みに出かけた2人は、古い小屋を見つけます。そこを自分たちだけの秘密の場所にしようと、掃除をして修理に取り掛かります。大工仕事やペンキ塗りなど、協力して小屋を作り上げていく様子を通して、何かを完成させる喜びが伝わってくる一冊です。
「バムとケロ」は誕生日やクリスマスのプレゼントにもおすすめ
「バムとケロ」シリーズは、ご自宅用としてはもちろん、親戚や友人のお子様へのギフトとしても選ばれています。 長く愛されている作品ゆえに親世代からの信頼も厚く、インテリアの邪魔をしない美しい絵柄は、贈る側も受け取る側も嬉しい選択肢となります。子供の成長に合わせて長く読めるため、誕生日やクリスマスの贈り物として、親子のコミュニケーションを深めるきっかけを届けることができます。
休日のひとときに「バムとケロ」を
「バムとケロ」シリーズは、緻密で美しいイラストと、愛情あふれる日常の描写が魅力の絵本です。 隠れたキャラクターを探しながら子供と笑い合ったり、絵本に登場するおやつ作りに挑戦してみたりと、一冊の絵本から広がる楽しみは尽きません。休日のひとときにバムとケロの絵本を開くことで、親子の穏やかで豊かな時間が紡がれていきます。


